スタッフのつぶやき&お知らせ
久我山から三鷹台に行くわずかな時間の物語
昼の日差しが差し込む電車の車内、、久我山から吉祥寺に向かう井の頭線。。私はロングシートの端に座る、、右端には男子高校生が2人
私の前には20代の女性が一人。。。クーラーに効いた車内には、ほのぼのとした時間が流れていたんです、、、、突然前の女性のそばに”トンボ”が飛んできたんです、、
”トンボか~、なんで電車に乗ってきたんだよ”
昆虫愛が多少ある私にしてみたら、、
”トンボを捕まえられるのは上級者だけだからな~”、、な~んてなことを考えていたんです、、、、が、、その女性は、ビビりにビビりまくり、、、
何とかしてあげたいと思いながらも、あいつを捕まえるのは、相当な手練れじゃないと、、、かといってこのままでは、叩き落されてもされたら、トンボは何とも不憫、な=んて考えていたら、、こっちに来たんです、、女性じゃありませんよ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、、トンボがです。。
高校生もトンボを目で追っています”おやじのほうに行ったか”。。
で、私のすぐ横の窓に止まったんです。。。その距離5センチ。。。。
”こ、これは捕まえるしかない!””でもできるのか?”
捕まえられれば、私は上級者となる、、まさにマスター、、トンボがまたどこかに行って誰かをビビらせることも、叩き落される心配もない、、まさに一石二鳥!
ただし、手て捕まえないといけない、それも右肩近くにいるので、左手で捕まえないといけない、、さらに私は半盲、右側が見えない、これはかなりのハンデ!背中をシートから離せば逃げられてしまう
”そ~っと、、そ~~っとだ、、俺はロングシートだ、気配を消せ!俺はロングシートだ、、、”
標準も合わせた、、”いまだ!”
”あっ、からぶりした!!”、、万事休す。。
ところが逆に寄ってきたんです、、その距離2センチ、、間髪入れず、、、、、、なんと!捕まえたんです!
横の高校生もびっくりした顔をしていて、、前に座る女性も笑ってほっとしたような顔をこちらに見せます、私はもちろん、、
、、三鷹台に付いたら一度電車を降り、離してから、また戻ろうと、、
”うん、それがスマート”
手の中ではバタバタあばれています、、、三鷹台に到着、、いったん降りて、手を上に振ったんです、、
”はあ?、おいおい、ちょっと待てよ”
、私の人差し指にしっかりつかまっているんです、、もう一度手を上に振ろものなら、、その状況を知らない他の乗客には
”あいつ外に出たら何2回手を上にあげてんだ?で、また車内に戻って気だぞ、、危ないやつだな、、、”、、これは、、また車内に戻るうえで、、注目を浴びてしまう、、それは気まずい、、、小さく手首を振ります
”何なんだよ、、”
しっかりつかまったまま、、電車の扉は締まり、、、どうせならスマホで写真をと思っていたら、、どこかに飛んで行ってしまいました、、、、三鷹台の駅に一人取り残され、、
「吉祥寺まで歩けって事かな、、仕方ない、、、いい天気だな~」